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代表 関 元弘公務員をやめて、農業を始めました。10数年前、人事交流で役場に出向できて、ここでやりたいと思ったんですね。始めてやっと7年で農業らしくなってきたかな…という感じです。妻もこういう里山の風景が大好きで二人で始めました。無人になっていた農家と土地を借りて、桑畑を開墾して畑にしていきました。農業の師匠が音頭をとってくれて、地元の人の手を借りてみんなでやりました。いま1ヘクタールの耕地でその8割が有機栽培の認定補助になっています。いんげんとキュウリの露地栽培が主です。
震災のときは始めて5年ほどですから、やっと道筋が少し見えてきたかな…というときで、正直、まずここに住んでいていいのか、農業を続けているのだろうと不安にはなりました。情報が当初はなかったので、いろいろな方にお聴きしたり、調べたりしました。どうしようかという葛藤はありましたね。でも、結局、問題はないことがわかり、続けています。勉強するほどに、耕すことの大切さや有機物を入れることの重要さがわかってきています。いま地域の方もみんな農業を続けています。あのとき、折れてしまっていては、いまいい方向に向かっている姿も見れなかったし、地域自体も続かなかったと思います。
いま風評被害の問題もありますし、それによってゼロになった部分がないわけではありませんが、いろいろな企画を考えながら、マイナスからゼロに、ゼロからプラスにと変えていくことが大事だと思っています。
震災の年に、有機農法をやっている仲間たちと出荷グループをつくったり、自分自身が発泡酒製造の免許をとって、みんなと地ビールを開発したり、いまはみんなとワインの免許をとって、ワイナリーをつくっているのもそうした思いをひとつずつ形にしていくためです。リンゴのシードルをつくっていま発酵させている最中です。
いままで物が動かなかったんですが、震災3年目になって、どこかに頼って売っているだけでなく、自分たちが売り先を探すということもしていかなくてはいけいと考え、取り組んでいます。少しずつですが、風評ではなく、作物のよさと安全をわかってくれる方に広げていくという努力をしています。